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パーフェクト「職業」ガイド〜ミュージシャン編〜
ピアノ調律師
コンサートの前、ステージにセットされているピアノの音を確かめ、調整している人……。それが、いわゆるピアノ調律師とよばれる職業の人々です。ピアノ調律師は、いってみればピアノのお医者さん。ピアノという楽器は、ほかの多くの楽器以上に、さまざまな構造が組みあわさった、非常に繊細で複雑な楽器です。そのために、他の楽器のように簡単に音の調整をおこなうというわけにはいかず、専門の調律技術者、つまりピアノ調律師と呼ばれる人々が存在するのです。
さて、ピアノ調律師になる方法ですが、ピアノ調律師としての実力認定制度や国家試験はありません。したがって、調律師になるのに資格や免許は必要ありません。多くの調律師は、音楽大学や専門学校の調律科などに入学して技術と経験を積み、卒業後に独立して調律師となったり、ピアノメーカーなどに就職後、勤務しながら研鑽(けんさん)を積んでゆく方法をとっています。
ピアノ調律師の人数は、会社勤めの人や自営業・フリーの人をあわせて、全国で約6000人程度と推測されます。そのうち、女性の占める割合はわずか数%程度とのこと。しかし、最近の就職状況では女性の調律師が全体の4分の1ほどを占めるようになってきており、女性の割合は今後さらに増加していくことが予想されます。いっぽう、調律師の収入はけっして高いものであるとはいえません。1回の調律料金は1万円以上なのですが、1台1台にクセがあるのがピアノという楽器の特徴。集中力の持続が難しいことから、何台も一度に調律することは難しいようです。そのため、収入は必然的に少なくなります。ただし、それでも調律師をやめる人がほとんどいないのは、それだけ音楽やピアノを愛している人が多いからだともいえるでしょう。
楽器と向きあう仕事の代表ともいえる、ピアノ調律師。女性の進出も進んでいおり、非常に面白みのある職業であるといえます。演奏会前の下準備や一般家庭のピアノの調整など、地味ではありますが、縁の下の力持ちといえる仕事です。ピアノにたずさわる人々にとっては、なくてはならない存在であるといえるでしょう。
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